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車載半導体市場ってなに?

モビリティの領域では、電車や新幹線に始まり、電子制御化(エンジン、ブレーキ)からハイブリッド車や燃料電池車、BEVへと広がっています。 一方で半導体技術にも大きな進化があり、SiC(炭化ケイ素)と呼ばれる材質の活用が進んでいます。 SiCは電力の損失が少なく、電力消費を10%程度効率化することも可能で、EVでの導入拡大が期待される素材です。 こうした 「社会の変化」と「半導体の進化」の掛け算により、過去にないほどの大きな変化が起きているのが、現在の半導体産業です。 そしてこの半導体を取り巻く環境が大変化するなか、国家の半導体戦略において、数少ない「勝ち筋」と明言されたのが、私たちの注力領域である「車載半導体市場」です。

半導体産業ってどうなの?

平光: もともと半導体産業は、社会変化とともに進化してきた歴史があります。 生活に身近なところで言えば、トランジスタラジオに始まり、電卓や計算機、パソコン、携帯電話、スマートフォン、太陽光発電と、ニーズが拡大してきました。 モビリティの領域では、電車や新幹線に始まり、電子制御化(エンジン、ブレーキ)からハイブリッド車や燃料電池車、BEVへと広がっています。 一方で半導体技術にも大きな進化があり、SiC(炭化ケイ素)と呼ばれる材質の活用が進んでいます。 SiCは電力の損失が少なく、電力消費を10%程度効率化することも可能で、EVでの導入拡大が期待される素材です。 こうした 「社会の変化」と「半導体の進化」の掛け算により、過去にないほどの大きな変化が起きているのが、現在の半導体産業です。

日本半導体の売上高はいくらですか?

2021年日本半導体企業売上高総額は、前年比19.1%増の518億ドルに達した。 世界半導体企業売上高に占める日本半導体企業売上高の割合は、8.8%だった。 2019年の10.0%、2020年の9.2%から徐々に低下している。 この割合は、「1988年には50.3%もあったが、2019年には10.0%にまで低下し、このままいくと2030年にはほぼ0%になってしまう」と経済産業省は訴えているが( 参考資料2 )、10%はもはや過去の数字であり、すでに1桁台へと低下し続けていることに注目すべきであろう。

日本の半導体産業は海外メーカーとの連携を強化していますか?

これまで日本の半導体産業では、国内の企業や研究機関が中心となって開発を進め、優れた技術を持つ海外メーカーと十分に連携できなかったという反省があります。 このため今回は海外のメーカーとの連携を強化することにしています。 その一環として、政府はことし6月、茨城県つくば市にTSMCの研究拠点を誘致しました。 さらに7月には、日米両政府による経済版の「2プラス2」にあわせて、次世代の半導体を日米で共同研究するための新たな拠点を国内に整備する方針を表明しています。 今後の巻き返しに向けて課題は? アメリカや台湾などのメーカーとの技術力の差は大きいことから、研究開発を担う人材の育成や先行する海外の知見を得て、開発力を高められるかが課題です。

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